ゴールキーパーは“変態”? サッカーのポジションをキャラ付けしてみた。
W杯前必読。こんな風にサッカーを観てもいいんじゃない?
■FWは“営業のエース”
タケ
では僕も来年からは元気出していきます! じゃあ最後に、花形ポジションのFWはどうでしょう。
ヒデ
FWは“営業のエース”だね、また会社で例えると。みんなで一生懸命に作り上げたものを、最後に数字という結果に変えてくれる人。
タケ
MFみたいに、哲学やロマンの中で生きるんじゃなくて、数字の中に生きなきゃいけないポジションですか?
ヒデ
そうだね。FWも前線からのディフェンスとか、いろいろなことが言われるけど、結局のところ、ゴールをたくさん挙げてるFWはどんなチームからも高い評価を受けるからね。そうやって数字「のみ」で評価されることに慣れてなきゃいけない。まさに営業でしょ。
タケ
なるほどすごく腑に落ちました。攻撃的MFとは逆に、リアリストでなければならないですね?
ヒデ
うん。たとえば自分が売ってるものが、正直あんまり質が良くないとか思っていても、しれっと売りつけるくらいの強引さが必要かもしれない(笑)。あとは瞬間的なボールに反応する鋭さとか、嗅覚も必要だから、まさに勘の良い営業かな。
タケ
う~んこうして話を聞いていくと、本当にサッカーってポジションごとに、キャラクターが多彩ですね。
ヒデ
そうだねえ。ポジションの適性は身体能力とか、技術とか、基準はいろいろあるけどさ、いちばん大きいのは性格かなあと個人的には思うよ。やっぱ究極のチームスポーツだからね。お互いがかみ合うためには、そういうところが大事だもの。
(初出〈WEB版限定! 『3時間でサッカーの目利きになる』ポジション編 〉2014年1月9日配信記事を再構成しました)